生垣に使われる『レッドロビン』の剪定時期と方法、導入を検討されてる方へのアドバイスを行いたいと思います。
剪定の時期と方法について
剪定は、枝を増やして目隠し効果を高める為の剪定と、高さや幅を制限する為に行う剪定に分かれます。
1.枝を増やす為の剪定。
時期は、基本的にいつでも良いです。こまめにやればやる程、枝が充実します。
高さも、先端が枝も無い状態で20cm以上伸びたら、切り詰める事で、枝分かれして目隠し効果を高めます。2.高さや幅を制限する為の剪定。(充分に目隠し効果を得られる様になった後の剪定)
葉ものの常緑樹は、新梢が充実する6月下旬~7月下旬が刈り込みの時期になります。
そのころ刈り込みをすると、夏にはまた芽吹きの時と同じように燃えるように真っ赤な葉が出て来ます。
剪定方法は、とにかく求める高さ・幅で、ノコギリやバリカンを使ってガンガン刈り込んで大丈夫です。
3.そもそもレッドロビンは生け垣に向いているのか?
真っ赤な新芽が鮮やかなので、生け垣として10年以上愛されてきたレッドロビンですが、以前は自家用の生け垣にも使ってた経験から言うと、あまりお勧め出来ません。
お勧め出来ない一番の理由は、大きくなりすぎるからです。
数年で、ノコギリでないと切れない様な、太い幹、太い枝が沢山伸びます。
ハシゴを使って、全ての樹木の先端を、ノコギリで切って回った苦い記憶があります。
常緑中高木(又は高木)なので、ほっといたら凄く大きくなります。大きくなる以外では、炭疽病(ゴマ色斑点病と呼ばれているかも)に罹患すると、一気に全滅してしまう事です。
可能であれば毎月、毎月は無理なら初夏と晩秋に『殺菌剤』を散布してれば、ほぼ防げます。
色的に鮮やかなので、2000年初期には大流行し、苗を生産しても食べて行けたのですが、実際に植えてみたら管理が大変な樹木である事が判明し、苗の価格も下落し、レッドロビンで生垣を作ってたところも、どんどん別の樹木に入れ替えられてます。
個人的にて言うか、プロの植木業者が自分の土地の生垣に利用する樹木は、ほぼ100%と言っても過言では無いくらいに、ラカンマキが主流です。
ラカンマキ(イヌマキでも可)は、レッドロビン程には幹や枝が太くならずに、刈りこみにも強くて目の詰まり具合も良いので、生垣としては最適な樹木になります。
うちの畑に使ってるラカンマキの生垣は、毎年電動バリカンで刈るだけで高さも厚みも保ててます。
ラカンマキは、レッドロビンよりも随分古くからある樹木ですが、プロの間でも優秀な生垣用の樹木なので、安定したニーズもあり、未だに苗の価格も安定しています。
ラカンマキでレッドロビンみたいにカラフルな樹木を作れたら、メチャクチャ売れるだろうな。と、同業者と話してた事もありますが、緑一色でも、ラカンマキは優秀な樹木だと思います。
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