手で殻が割れて、果実(仁)も大きいと人気の『菓子クルミ』ですが、近年は自宅で育てたいと言うニーズも高まり、ネット通販でも苗が簡単に手に入る様になりました。
しかし、流通してる苗の多くは「実生」の苗になります。 私は、後悔しないために、接ぎ木苗をお勧めしますが、その単純な理由を、サクっと解説します。
理由は簡単で、実生苗だと、結実までに10年掛かるとか、幹回りが手で輪を書いたくらい太くならないと、実が付かない言われています。
一方、鬼クルミに接ぎ木をした菓子クルミだと、半分くらいの年数(5年程)で結実すると、長野県が行った試験で分かっており、長野県で栽培されている信濃クルミ(菓子クルミ)は、全て鬼クルミに接ぎ木された苗だそうです。
1000円で買って10年後から実が付くのと、5000円で買って5年後から実が付くのでは、どちらがお得でしょうか?
考え方次第ですが、私は接ぎ木苗がお得だと判断し、接ぎ木苗の生産を開始し、まだまだ少量(初年度5鉢程度、来年以降は100鉢予定)ではありますが、接ぎ木苗の生産を開始しました。
クルミは他の果樹とは異なり、休眠期が無いので接ぎ木はかなり難しいと言われてますが、親の代から接ぎ木も含めた苗の生産を行ってる当園では、かなりの高確率で接ぎ木が成功し、上の写真の様に、10本程買って来た鬼クルミに接ぎ木して、半分は成功しました。
昨年、鬼クルミを沢山拾って来て、畑に100本前後の苗が育ってますので、来年は、もっと沢山の接ぎ木苗を、販売出来ると確信しております。
余談ですが、実生苗でよければ、『雷電クルミの里』と検索すれば、殻付きの果実を販売している長野県の道の駅がありますので、そこで菓子クルミを購入(トップの写真)し、土に埋めれば、簡単に実生苗が出来ます。
正直言って、半分自分で食べて、半分は畑に蒔いて育てて、ヤフオクやメルカリで販売すれば、購入代金以上の回収が出来ると思います。
農業は、種や苗を買って(または種や苗まで自家栽培して)、知識と経験をもって育てて販売すれば、利益が得れる仕組みになっており、特に、食べられる植物だと、3大欲求の『食』に関する事なので、ニーズも高いと考えてます。10年以上、果樹苗を販売したり、生産に取り組んでみたりした結果、色んな事が見えて来たので、仲間も欲しいなと考えてる昨今です。
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